「なぜ自分ばかり不幸なんだろう」
「あんな失敗をしなければよかった」
一度ネガティブな思考にハマると、そこから抜け出すのは容易ではありません。
しかし、世界No.1コーチのアンソニー(トニー)・ロビンズは、「フィジオロジー(身体の使い方)」に続き、感情を一瞬で切り替える「2つ目の鍵」を提示しています。
それは「フォーカス(意識の焦点)」の管理です。
前回学んだ「フィジオロジー(身体の使い方)」がハードウェアの調整だとしたら、今回の「フォーカス」はソフトウェアの切り替えにあたります。
人生の質を劇的に変える、意識のレンズの操り方を解説します。
フォーカスがあなたの感情を決定する
アンソニー(トニー)・ロビンズによれば、私たちの感情(どう感じるか)は、
「今、この瞬間に何に注意を払っているか」
によって100%決まります。
脳は「カメラのレンズ」である
私たちの脳は高性能なカメラのようなものです。
一つの被写体に焦点を合わせると、背景にある他の多くの情報はボケて、意識の外へと追いやられます。
これを「削除(デリート)」のメカニズムと呼びます。
体験の選択
例えば、大勢が集まるパーティーを想像してください。
隅で喧嘩をしている二人にフォーカスすれば、それは「最悪なパーティー」になります。
しかし、楽しそうに笑い合う人々にフォーカスを合わせれば、それは「最高のパーティー」に変わります。
事実は一つですが、「何を見るか」によって、あなたの体験(現実)は瞬時に書き換わるのです。
フォーカスの2つの側面
フォーカスをコントロールするには、以下の2つの要素を意識する必要があります。
① 「何に」フォーカスするか(内容)
頭の中で描くイメージ(ピクチャー)、自分への語りかけ(言葉)、そして身体の感覚。
不幸を感じている人は、無意識に「欠けているもの」「過去の失敗」「未来の不安」にレンズを向けています。
② 「どのように」フォーカスするか
アンソニー(トニー)・ロビンズが重要視するのは、そのイメージの「見え方」です。
頭の中の映像は、大きいですか? 小さいですか?
色は鮮やかですか? 白黒ですか?
音量は大きいですか?
これらの「五感の質」を変えるだけで、感情の強さは劇的に変化します。
嫌な記憶を「小さく、遠く、白黒の静止画」に書き換えるだけで、その影響力は無力化できるのです。
質問の力:フォーカスを操る最強のツール
フォーカスを瞬時に変えるための最も有効な道具は、自分自身に問いかける「質問」です。
なぜなら、思考とは「自分自身に質問し、それに答えるプロセス」そのものだからです。
質問が持つ3つの役割
①フォーカスとステートを瞬時に変える
脳という検索エンジンに新しいキーワードを入力する行為です。
②削除(デリート)対象を変える
ネガティブを消し、ポジティブに光を当てます。
③リソースへのアクセス
「どうすればできるか?」と問うことで、眠っていた解決策を引き出します。
脳を成功に条件付ける「パワー・クエスチョン」
アンソニー(トニー)・ロビンズは、脳を「最高のステート」にセットするために、毎朝以下の5つの質問を自分に投げかけることを推奨しています。
毎朝の5つの質問
今、人生で何に一番幸せを感じているか?
今、人生で何に一番ワクワクしているか?
今、人生で何に一番感謝しているか?
今、人生で何に一番誇りを感じているか?
今、誰を愛しているか? 誰が自分を愛してくれているか?
その答えをイメージし、その時に湧き上がる感情を「実際に身体で感じること」。
これが脳への強力な条件付け(コンディショニング)になります。
結論:レンズの向きは、あなたが決める
あなたの人生の質は、外側の出来事ではなく、あなたの「フォーカスの質」で決まります。
今日から、自分に投げかける質問を変えてみてください。
見える世界が、音を立てて変わり始めるはずです。

コメント