「変わりたいのに、どうしても一歩が踏み出せない」
「やるべきだとわかっているのに、つい先延ばしにしてしまう」
こうした悩みを持つ人は少なくありません。
しかし、これはあなたの意志が弱いわけでも、才能がないわけでもありません。
実は、私たちの脳に備わった「究極の行動原理」が関係しています。
世界最高の成功コーチ、アンソニー(トニー)・ロビンズが解き明かした、人間の行動を支配する「2つの原動力」について解説します。
1. 私たちを突き動かす「2つの双子の力」
アンソニー(トニー)・ロビンズによれば、人間のあらゆる行動は、例外なく「2つの力」のどちらかによって引き起こされています。
- 「苦痛」を回避したいという切実な願い
- 「快楽」を手に入れたいという強い欲求
朝起きて顔を洗うといった些細なルーティンから、結婚や起業といった人生の重大な決断まで、私たちは常にこの2つのバランスを無意識に計算して動いています。
2. 脳内にある「行動の天秤(てんびん)」
私たちの脳は、何かを始めようとするたびに「行動のスケール」を働かせ、次のことを自分に問いかけています。
「今これをやることは、自分にとって喜び(快楽)になるか? それとも痛み(苦痛)になるか?」
もし、あなたがやるべきことを先延ばしにしているなら、あなたの脳は「行動することの苦痛(面倒くささ、疲れ)」が「やらないことによるデメリット(将来の不安)」よりも大きいとジャッジしている状態です。
逆に、締め切り直前になると驚異的な集中力を発揮できるのは、「間に合わないことで発生する巨大な苦痛」が「作業の苦痛」を上回るからです。
3. 「痛みを避ける力」の圧倒的なパワー
興味深いことに、人間にとって「苦痛を避けたい」という本能は、「快楽を得たい」という欲求よりもはるかに強いエネルギーを持っています。
例えば、必死に働いて新たに100万円を稼ぐことよりも、今手元にある100万円を奪われないように守ることの方が、人は圧倒的に必死になります。
これは、私たちの生存本能に刻み込まれた「防御メカニズム」が、快楽よりも痛みに敏感に反応するようにできているためです。
4. 成功を邪魔する「脳の誤作動」
私たちが望む結果を自ら妨害(セルフ・サボタージュ)してしまうのは、望ましいはずの結果に対して、無意識に「痛み」をリンクさせてしまっているからです。
お金の場合
「お金持ちになりたい」と言いながら、深層心理で「お金を持つと周囲に妬まれる」「管理が大変」といった痛みを紐付けていると、脳はお金を全力で遠ざけます。
恋愛の場合
過去のトラウマから「親密になる=傷つく」というリンクが強すぎると、素晴らしい出会いがあっても無意識に関係を壊して逃げ出そうとしてしまいます。
5. この力を使いこなし、人生を「再起動」する方法
人生の主導権を握るためには、このメカニズムに支配されるのではなく、逆に「利用」しなければなりません。
① フォーカスを「未来の代償」へ移す
今行動することの面倒くささ(小さな苦痛)ではなく、「もし今変わらなかったら、数年後の自分はどれほど惨めで、後悔に満ちた生活を送っているか」という耐え難い苦痛に意識を向けてください。
② 快楽を再定義する
行動することによって手に入る「みなぎるエネルギー」「手に入れる自由」「愛する人との関係」など、あらゆるポジティブな側面をリストアップします。
そして、脳に「行動こそが最高に気持ちいい」と再教育するのです。
結論:何に「痛み」を感じるかは自分で決められる
トニー・ロビンズは言います。
「意識的にフォーカスを操り、何に苦痛を感じ、何に快楽を感じるかを自分で定義すること。
それこそが、自分の人生を変える真のパワー(パーソナル・パワー)である」と。
あなたは今日、何に「痛み」を感じ、何に「快楽」を見出しますか?

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